MacBookPro(2016/TouchBar)からThinkPad T460Sへ乗り換えました
以前、MacBookPro(2016 / Touchbar有り)を購入してレビューしたお話を記事として書きました。
しかし、シェアハウスの同居人がThinkPadの回し者かと思えるほど強くオススメするため、購入を検討するようになりました。
結局購入してしまったわけですが、購入までの経緯に関してメモを残しておきたいと思います。
ハードウェア
厚みより軽さ
MacBookProに比べるとThinkPadはそこまで薄くありません。
ですが、ThinkPadは14inchなのに13inchのMacBookProとほぼ同じ重量です。
もともとTシリーズはビジネス寄りのモデルで、軽さや薄さなど持ち運びに関してはX1 Carbonシリーズが担っていました。 ですがTシリーズがモデルチェンジするにつれ、最新のX1 Carbonシリーズまでとはいかなくても少し古いモデルとほぼ同等の軽さまでになってしまったそうです。
薄さが重要ではなく、軽さが大事なんですね。
キーボードのストローク
私はキーボードに多少のこだわりがあるのですが、MacBookPro2016のキーボードは本当に苦手で、私の手にはどう頑張っても慣れるものではありませんでした。 ストロークが浅すぎるキーボードはキータッチ時の反動が強く、指が痛くなるんですね。 結果として外付けキーボード(HHKB)を購入しています。
ThinkPadのキーボードはストロークの深さが安定しており、非常に打ちやすいです。ただ、以前のMacBookProも近いストローク感覚だったのでやはりモデルチェンジが失敗しているような気がします。
先ほど薄さより軽さと述べましたが、厚さがあるからこそのキーストロークなのかなと思います。
この記事もThinkPad標準のキーボードで書いていますが不満はありません。MacBookPro2016のキーボードであれば発狂していたことでしょう。
防滴キーボード
ThinkPadは防滴キーボードを採用しており、キーボード部分に水をこぼしても問題ない設計になっているそうです。
仕組みとしてはキーボードにこぼした水を排水する機構となっているそうです。が、T460Sは排水する機構ではなく、防水機構となったそうです。 こればかりは実際に試すわけにはいきませんが、ノートPCキーボードにコーヒーをこぼして台無しになってしまうのはよくあることなので、備えあれば憂いなしですね。
バッテリー
以前の記事でもつらつら恨み言を書きましたが、とにかくMacBookProはバッテリー持ちが酷い!!!
OSのアップデートでだいぶ持つようにはなってきましたが、それでも4時間ぐらいでお亡くなりになってしまいます。
ノマドワーカーとしては致命的です。また、本体がものすごく熱を持つんですね。それがバッテリー消費の原因な気がしています。
T460Sはバッテリーが2つ常備されており、1つがお亡くなりになっても耐えられます。
それでもそんなにバッテリー持ちがいいかというと、そこまでだとは思いますが…。懸念点はバッテリーを交換できないことですね。
あと、排熱もそこまで酷くありません。腿の上で作業していてもほんのり温かいレベルです。
交換できるパーツ
ThinkPadの面白いところは、様々なパーツを交換できる点です。
もちろんMacBookProもメモリやSSDなども交換できるのですが、ThinkPadでは
- キーボード(日本語配列から英字配列へなど)
- トラックポイント
- トラックパッド
- モニタ(!)
など、様々なパーツを交換することが可能です。
ThinkPadはモデルによりキー配列やトラックパッドなどが異なるのですが、お気に入りのモデルに対して後から自由にカスタマイズが可能なのは面白いです。
そのため、古いThinkPadモデルをカスタマイズしながら10年使う人もいるとか。
周辺機器
MacBookProはUSB-TypeCが4ポートついており、自由に扱うことが可能です。可能ですが、結局変換アダプタや各種ケーブルなどを用意する必要があります。
これが普段持ち歩いているケーブル類です。多すぎる。
ケーブル類を持ち歩くのは普段でもそうですが、USB-TypeCになることで
- マルチポートアダプタ…7,400円
- ライトニングケーブル(iPhone充電用)…2,800円
- USB-TypeB(HHKB用)…2,400円
など、USB-TypeC用のケーブルが別途必要になります。これは正直言って出費的にも辛い。そもそもUSB-TypeCが追いついていないので製品自体が限られます。
更にHHKBまで購入しているので+30,000円です。つらい。
T460SはインターフェースとしてHDMI/DiplayPortやUSB3.0が3ポート用意されているので買い足す必要はありません。
挑戦しつつも失敗を認める潔さ
MacBookProではキーボードの刷新やTouchBarなど挑戦していますが、実はThinkPadもTouchBarを採用しているのはご存知でしょうか?
その名もAdaptive Keyboard
です。
X1 Carbon 2014年モデルに搭載されました。また、キー配列を変更したりトラックパッドも新モデルにしたりとかなり挑戦的なモデルです。
はっきりいって、私は嫌いです。変態的なキー配列もさることながら、トラックパッドもクリックボタンと兼ねているため、クリックするたびにトラックパッドがパコパコします。
結果、世間には受け入れられることはなかったのか次モデルではキー配列もAdaptive Keyboardもトラックパッドも全て前モデルのものに戻しています。この判断が素晴らしいですね。
OS
Windows7がインストールされていましたが、ubuntuに載せ替えました。
以前MacBookPro2010にubuntuを載せた時はネットワークモジュールが不足していたりで色々と大変だったのですが、ThinkPadでは驚くほど簡単に導入することができました。
ThinkPadにubuntuを載せる人が多いこともあって、非常に相性が良いようです。
値段
ThinkPadは型落ち中古で安く仕入れることができ、かつ中古で売ってもそこまで値落ちしないのが強みです。
このT460Sも7万で購入しました。Core i5でメモリも8GBですが、CPUをそこまで酷使することもないしメモリは不足したら換装すればいいしで問題ありません。
ヤフオクだけでなく、中古専門業者からも安く仕入れることができるので非常にコスパがいいと思います。
なお、私が購入したMacBookPro2016モデルは新品で23万です。新品と中古を比較すること自体ナンセンスですが、、。
Macである必要はあるか?
私がMacを愛用していたのは、各種キーバインドがbashインターフェースとなっていて好みだったからです。ほとんどの操作をキーボードで扱いたいんですね。例えばChromeでもCtrl+Aで行の先頭へカーソルが飛ぶとか。
でもそれもXbindkeysを使って各アプリごとにキーバインドを設定してしまえば解決することも知ってしまった今ではMacにこだわる必要が無くなったかもしれません。
アプリとして立ち上げているのも基本的には
- Terminal(Vim)
- Chrome
- slack(Franz)
ぐらいなんですね。画像/動画編集やWebデザインをやろうと思うとsketchなどが使用できないので苦労しそうですが、今のところ扱う予定はあまりありません。
ならいっそのことMacからubuntuに乗り換えてしまおうかと考えました。まだMacと併用していますが、ほとんどの作業をThinkPadで済ませる予定です。概ね問題ありません。
新しいMacBookProを購入しようと悩んでいるユーザーに、ThinkPadという選択肢もあるよというのが伝われば幸いです。
次はMacからubuntuに移行するにあたっての作業内容などをまとめたいと思います。